年間○○万貯金!資産〇千万!〇億円!
雑誌やSNSではこういった見出しや煽り文句はよく見かける。お金が嫌いな人間はおそらくほぼいなくて、皆他の人の家計や資産に興味はあるのだろう。
使う予定のある貯金なら良い。〇年後に旅行に行くために、欲しい○○を買うために、子どもの教育費を中学生になるまでに○○万。使う時期や金額が明確で、その為の貯金には価値がある。
しかし、あてもなく貯める貯金に意味はあるのだろうか。
通帳に印字される金額の大きさにテンションが上がる事もあるだろう。小ささに不安と焦りを感じることもあるだろう。
しかし、入ってくるお金と出ていくお金、そのバランスさえ保てているのであれば、お金に悩むことなどない。収入が万が一途絶えてしまった時の生活防衛費があれば、なお良い。それ以上の金額の、使う予定もない不動のお金は意味があまりない。
例えば死ぬ間際の時、「自分には〇〇万円の貯金がある」という事実は人生を豊かにしてくれるだろうか。
「○○に行ってこんなことをした」
「家族や友人とこんなことをした」
「自分の死を悲しんでくれる知人がいる、そんな関係性を他人と築くことができた」
幸せはお金そのものでは作れない。
お金は使ってこそ、不幸をはねのけ幸せを引き寄せてくれる。