イノベーションについて考える。

 お金は大切だ。

 

 お金がなければ食べるものが買えない。着るものが買えない。住むところもなくなる。肉体的安全が保障されなければ、人は常に不安と焦燥に苛まれ、攻撃性が増す。衣食足りて礼節を知る、ということだ。

 

 お金を得るためには知能や経験、体力がいる。機械化やIT化が進む前は、いわゆる単純労働だけでも困ることなく生活できるほど報酬を得られていた。しかし、現代の世界では単純労働の価値は下がり、単純労働従事者は基本的に貧困層に陥りやすい。

 貧困から抜け出すためには単純に労働時間を増やすのではなく、生産性の向上、発想の転換イノベーションが重要になってくる。

 

 ではその生産性の向上、発想の転換イノベーションはどのように達成されるか。

 

 そもそもの働く業界を変えてみる。実は労働の内容に関わらず、従事する業界が変わるだけで報酬が大きく変わることはよくあることだ。

 発想の転換イノベーションには、思考する時間と能力が必要になる。特に思考する時間の確保は極めて重要で、疲れ切った思考では新しい発想は生まれにくい。疲れ切った思考とは、寝不足だったり長時間労働で別のことを考える時間が与えられなかったり。

 発想はなにも0から1を生み出すことだけではない。もちろん、0から何かを生み出せるとしたらそれはとてつもない能力だ。しかし、世の中の多くのイノベーションは1+1=3にすることで功を成し遂げている。

 

 安全を守るもの。生活が便利になるもの。誰かをワクワクさせることができるもの。

 

 日々の生活から、ちょっとしたイノベーションの種を見つけ出すことが、あなたの生活を豊かにするかもしれない。