新社会人に贈る言葉

 新社会人になるあなたへ。

 

 新人と言われているうちに、分からないと思ったことは何でも先輩や上司に聞いてみましょう。

 

 丁寧に教えてくれる職場であれば、あなたはきっと大切に育ててもらえます。育ててもらえる環境で、真摯に仕事に打ち込めば、きっと周りもあなたの成長を見守り応援してくれることでしょう。新生活、慣れない環境で大変なことはたくさんあると思いますが、頑張ってください。

 

 新人からの質問を邪険に扱われた。丁寧に質問したとしても、教えてもらえない。そんな職場であったとしたら、早急に対応をしましょう。

 労働環境や労働管理に問題はありそうか。パワハラ、セクハラなどの人間関係に難のある職場か。そこで働くメリットがない職場にいつまでもしがみつく必要はありません。

 異様に離職率の高い職場である場合、たいてい何かしらの問題を孕んでいます。上職者によるハラスメントや、長時間労働の蔓延、異常な労働裁量、会社でのミスを個人になすりつけられる、いわゆるブラック企業の可能性もあります。そういった劣悪な労働環境であった場合、管轄の労働基準監督署に相談することをお勧めします。現地に行かずとも電話での相談も可能です。

 また、可能であれば転職活動は在職中に始めましょう。その際、現在の職場の労働契約の内容を確認し、最短でいつ退職できるかを意識しておくと良いでしょう。

 無期雇用での契約の場合、最短で2週間前に上長に退職の意を表明していれば、法律上退職しても問題はありません。一般的には1か月前に伝えていて退職していれば、次の職場でも悪い印象を抱かれることはあまりありません。

 

 新年度が目と鼻の先まで来て、新生活に不安と期待で胸が膨らむ時期。

 あなたを守ってくれるのは、法律とあなた自身、そしてあなたのことを気にかけてくれる周りの人です。

 人間関係は己を映す鏡のようなものです。親切にしてほしければまずはあなたから親切に。丁重に扱ってもらいたいのならまずはあなたが周りの人を丁重に扱うといいでしょう。善良な相手であれば、鏡のようにあなたがその相手を扱うように、あなたのことを扱ってくれます。

 しかし、こちらが善良に対応しても付け込もうとしてくる、利用しようとしてくる、粗悪に扱う相手であるのであれば、あなたはその相手を見限るべきです。不必要に関わらない、可能であれば離れることが吉です。

 

 新生活が始まり、取り巻く環境ががらりと変わるこの時期だからこそ、あなたを大切にしてくれる環境を作り上げましょう。