失敗しない人間はいない

 新年も開けて十余日が過ぎた。

 仕事始めだったり新学期が始まったりと年末年始から日常に戻り始める。休みからの切り替えが上手くいった人も、上手くいかない人もいるだろう。

 

 上手くいかない事が続くと情けなくなったり、悲しい気持ちになることがある。それは誰にでもあることだ。失敗しない人間はいない。失敗していないように見える人だって、大なり小なり失敗している。

 ただ失敗に対して、あっさり受け止める人間もいるし、がっつり落ち込む人間だっている。それは生まれながらの気質だったりこれまでの経験によって反応は個人差が出る。また失敗からさっさと切り替える人間もいれば、なぜ失敗したかと原因究明に熱心になる人間もいる。これは失敗の程度や状況によってどちらの方が良いかは異なる。

 命に係わる取り返しのつかない失敗は、絶対に避けなければならない。大きな失敗の前には必ず中くらいの失敗や小さな失敗が転がっている。

 大きな失敗を避けるためにはその前に転がる中くらいの失敗や小さな失敗を減らさなければならないが、全ての小さな失敗に囚われていては物事はスムーズに進まない。ここの塩梅が難しくて、多くの人は失敗に悩み、失敗にストレスを抱き、失敗を恐れる。

 

 大事なのは小さな失敗から対処法を多く学ぶこと。

 失敗は成功の母。失敗は改善点の切っ先。経験値の塊。失敗を多く積み重ねた人ほど、場数を踏んだ人ほど、物事に多角的に対処でき柔軟に対応できるようになる。

 

 そういう風に、新年早々職場で失敗をした自分に言い聞かせている。

 

 努力していても、誰かに足をかけられて転ばされることはある。けれどもそこからどう立ち上がるかは自分次第。失敗しても大丈夫。短期的に失敗だったとしても、それは巡り巡って己の糧になる。だから大丈夫。