自分を真面目に生きることが幸せへの近道

 幸せには2種類ある。

 即効性の幸せと持続性の幸せ。

 

 即効性の幸せとは、欲しいものが手に入った瞬間や、他人に羨望の眼差しを向けられる瞬間。SNSでいいねをもらったり、相手にちょっかいを出したときに反応をもらえた時。疲れた時の甘いもの。その瞬間は嬉しさと喜びで舞い上がるが、少し時間が経つと無感動に戻っていくものだ。

 

 持続性の幸せとは、安心や安全を感じる時、継続した努力の末に得る達成感や自身。信頼できる友人や家族との時間。人と人の間に生まれるものが多い。瞬間的な大きな喜びには乏しくとも、じんわりと陽だまりのような温かさがある。

 

 幸せとは人と人との間に生まれると言われている。しかし、鬱病などの精神的な病の原因となるストレスもまた、人と人との間に生まれる。幸せとは虎穴に入らなければ得られない虎児のようなものなのかもしれない。しかし、虎穴に入っても何の成果も得られずに傷を負うだけの可能性だってある。

 

 傷を負う可能性を低めて幸せを得るにはどうすればいいか。結局、自分自身が真面目に自分の声に向き合い自分を好きになること、これに尽きると私は思う。

 

 自分のことが好きかどうか分からないから、他人の評価が気になってしまう。少し外野に何かを言われただけで、自分自身全てを否定されたような、世界に自分を見捨てられたような気持ちになってしまう。

 

 文句を言われない人はこの世に存在しない。どんな人が何をしようとも、必ず文句を言う人は現れる。ならば、自分のことを嫌いな他人や自分と関わりのない他人からの文句など聞かなくていい。まずは自分とはどんな人間か、どんな人間でありたいか、それをしっかり聞き出すことが大切だ。

 

 ここで私がはまっている、アイドリッシュセブンの八乙女楽というキャラクターの言葉を借りる。

 

「ノイズを消せ。自分の声だけ探せ。100人に愛されるおまえじゃなくて、おまえに愛されるおまえになれ。そしたらいつか、1万人がおまえを愛するようになる。それが自分自身を、真面目に生きるってことだろ」

 

 

 他人の声に翻弄されてしまいそうな時こそ、まずは自分がどうしたいか、自分がどうありたいか。それが幸せへの近道だ。