未来に希望は持てるか

 出生数過去最少のニュース。

その背景にはあらゆる要因が隠れています。

 そもそも出産を控える親の世代(20~44歳)が約3400万人。10年前の約4030万人に比べてすでに15%近く減少しています。親になる人の数が減っているのであれば、子どもの数が減るのは必至です。

 更に未婚率の上昇。50歳時の未婚率は男性で3.7人に1人(26.7%)、女性は5.7人に1人(17.5%)となっており、10年前の男性5人に1人(20.1%)、女性9.4人に1人(10.6%)よりも悪化しています。日本では婚姻世帯での出生がほとんどの割合を占めているので、未婚率も出生数に大きな影響を及ぼします。

 

 なぜ、日本は少子化に進んでしまっているのか。

実は少子化自体は先進国共通の現象で、当然の成り行きだとも言われています。昔に比べてお見合い結婚が減ったり、独身選択の自由が認められる社会の空気、個人の思想の自由が守られるようになり、独身を敢えて選択する人も増えてきているということです。

 ですが、中には結婚をしたい、子どもが欲しいと思っているにも関わらずできない人もいます。その要因の多くは経済的理由であったり、未来への見通しの立たない不安感が多きく作用しています。

 老後2000万円問題や将来の年金の不安、上がらない賃金、増える社会保険料や税金の負担。今の若者を取り巻く環境は、昔に比べて先行きが見えづらいです。自分一人の生活で手一杯、この先よりより未来になる予想が立てられない。そんな閉塞感が若者の間には蔓延しているのです。そしてこの空気を、残念なことに年齢層の高い国会や行政の場にうまく伝えられていないことも問題の一つです。

 

 そんな私たちにできること。選挙に行きましょう。

 

 直近ではこの春、多くの地方自治体で選挙があります。あなたが住んでいる自治体では今どんな政策に力をいれているでしょうか?どんな人が議員に立候補しているでしょうか?

 政治は遠くの世界ではありません。あなたの生活に直結していることです。投票権を持っている18歳以上の方は、必ず選挙に行きましょう。始めはどう投票すればいいか、誰に投票すればいいか、わからないことだらけかもしれません。ですが、選挙はあなたの未来をよりよくするための意見表明の場です。必ず参加しましょう。

 

 残念ながら住んでいる自治体で選挙がなく、それでも自分が生活に困っていることを届けたい、聞いてほしいと思う方。パブリックコメントを送りましょう。

public-comment.e-gov.go.jp

 

 パブリックコメントはハードルが高い。難しい言葉が多くてよく分からない。そんな場合はより簡単に意見を表明する方法として署名があります。

 

www.change.org

 

 上記の署名サイトはWebで完結でき、チェックボックスからチェックを外せば匿名でも署名することができ、活動に賛同できます。

 

 この3月から健康保険料も介護保険料も上がり、若者の経済的負担は増え続けています。より良い未来を持つために、声を上げなければならないのです。

 政治を身近に。そして未来を希望あふれるものに。