炊飯器のパン、焼いてみた

 先日買った炊飯器でレシピのパンを焼いてみた。

 

炊飯器を買った時のことについては下記の記事にて。

ohizablog.hatenablog.com

 

 お米の味の違いはさっぱりな私だが、何を隠そう、パンの味には少々うるさい。毎週末、パン好きな息子に付き合わされて様々なパン屋のパンを食べ歩いている。そのせいかスーパーで市販されている食パンの味には満足できず、最近はパン屋の食パンしか食べれなくなってしまったほどだ。

 

 炊飯器の機種を選ぶときに炊飯以外の機能には全く注目しなかったが、いざ買った炊飯器にその機能がついているのであれば試してみたくなるのは致し方がないことだ。なんといってもパンは好きで学生のころにパン作りの教室に通った経験もある上に、焼き立てパンの美味しさは知っている。ならば作ってみたい、食べてみたいと思うのも当然の摂理。

 

 というわけで、炊飯器の取扱説明書に記載されているパンのレシピとにらめっこし、計量、混合、練り上げ、一次発酵40分、二次発酵40分、焼き上げ50分と材料と労力と時間をつぎ込んで完成したのがこちら。

 

 

 炊飯器型のパンである。直径20㎝弱の丸いパン。チーズ工場の棚に保管され熟成されているゴーダチーズを彷彿させるような大きさと形。

 

 実食。

 

 なんとも素朴な味。素材の味である。今回使用したのはスーパーで普通に売っている1㎏300円程度のこだわりも何もない強力粉なので、可もなく不可もなくと言ったところである。正直に言おう。パン屋で買った食パンの方が美味しい。

 今回使用した強力粉は200gなので、強力粉代は60円程度。ドライイーストは家にあったもの。スキムミルクは今回のために買った。このパンへの使用量から考えると代金は5円程度か。バターも家にあったので足りた。砂糖と塩も。材料費としては100円にも満たない。これだけ考えればお得なのかもしれない。

 しかし、作り始めてから食べれるまでに約3時間。そして使用した釜の洗浄に約1時間。プラス昨今の高騰する電気代を考えてみると…。すぐに「また作りたい!!」とはなかなか思えない。

 

 そもそも、パン屋でパンを買うの楽しみは多種多様なパンを一度に食べれることだと思う。甘いメロンパンやシナモンロール、しょっぱいベーコンエピやサンドウィッチ、グラタンパンetc。

 自宅で多種多様なパンを用意しようとするとそれはそれは手間である。材料費も馬鹿にならない。

 

 自宅で焼き立てのパンを楽しむ。実に結構。しかし純粋に食事の用意としてであれば、自分には向いていないなと実感させられた。たまの自分一人の時の趣味として、気が向けばレシピをアレンジして再挑戦してみよう。いつ気が向くかは神のみぞ知る。